不動産相続のプロが明かす土地評価の実態と節税対策 目次
相続のしくみ
相続の概略と基礎的な用語、税額計算の過程など
相続における遺言書の役割
遺言はひとりよがりになりかねない
遺言の作成はお勧めできない/「遺言ビジネス」の利用はいっそうお勧めできない/遺言を作成すべきケース/遺言でなくとも遺志は伝えられる/エンディングノートの活用も/作成する場合の留意点「相続人を泣かせよ」/遺言状作成の相談先
相続と成年後見制度
意思能力を欠いた人をサポートする、比較的新しい制度
高齢化社会のカギを握る新制度/まだ意思能力のある人は早めに任意後見を/任意後見制度利用のポイント/成年後見制度利用への実務的対応
相続税対策
アパート建築、贈与などお馴染みの相続対策の勘どころや意外な落とし穴
不動産による節税(1)アパート建築とその落とし穴
建てたら売却してはならない
アパート建築には大なる節税効果あり/アパート建築のおそるべきリスク/アパートの値段は「利回り」が勝負/建てたアパートは売ってはならない/「含み損」を表面化させない/アパート建築を勧める人の「本音」/アパート事業破綻のスパイラル/事業着手の目安
不動産による節税(2)所有物件の整理や見直し
地主さんもマメさが必要。できることはこまめにやろう
底地は計画的に整理する/「評価単位」を工夫する/有効利用物件は買い側に回れ/有効利用にあたっての大問題発生!(広大地規定)
不動産以外の相続対策(1)計画的な生前贈与
「継続は力なり」なれど、短期決戦も
贈与税は「相続税の補完税」である/大半の人は贈与は不要のはずだが・・・/「こまめに気長に」が原則だが、短期決戦も/贈与は貯金への振込が一番/贈与の事実は双方で確認する/贈与税の配偶者控除の落とし穴
不動産以外の相続対策(2)生命保険、死亡退職金など
自分の身辺をとくと見直し、使えるものは使おう
死亡保険金の非課税枠を使い切ろう/死亡退職金の非課税率枠も利用できる/自社への貸付金の処理を忘れずに/将来の支出も相続前に行っておく/法定相続人の数を増やす
相続発生後
遺産分割、税務調査など、相続ならではの難題、それらの解決に役立つアドバイス
遺産分割の知識(2)
金融資産と不動産、どちらがお得?/不動産の資産性は「絵に描いた餅」
恐怖の税務調査・実態と対応策
税務署員の戦法をあらかじめ知っておこう
「招かれざる客」税務調査/大切な事前打ち合わせ/緊張の調査当日/油断できない最初の雑談/最後には突然の「隠し球」も/調査対象は主に金融資産/多額な行方不明の出金には使途の説明を/贈与でチェックされるポイントとは
取り返せ!相続税-更正の請求と嘆願
5年以内なら取り戻せることも
税を払いすぎたら更正の請求を/法定納期限の「1年」経過後は更正の請求はできない/還付請求の期限が過ぎたら嘆願を/意外に成功率の高い嘆願/「取り返せ!相続税」
土地の時価とは
面積、地形、接道路・・・土地の価格の下落原因である「個別的要因」の実態と対策
土地の時価の基本的な考え方
時価とは「売りに出したときに買い手が付ける値段」
「売りに出して売れる値段」が時価である/実際に評価してみよう/買い主の立場で考える/地形を題材とする評価/「地主の欲目」は禁物である
時価を左右する個別的要因(1)面積
面積が広いほど規制は厳しく、有効宅地が目減りする
4分割以上は位置指定道路で/行政法規の目的/強烈な規定「開発許可」/開発事業者の大きい負担/面大減価の恐るべき実態
時価を左右する個別的要因(6)崖地・セットバック・私道・その他
崖地・・・持つだけ損の崖地も少なくない/建築の際の敷地後退・セットバック/私道・・・評価がゼロでも無価値ではない/周辺の人工物も影響する
相続税評価
土地評価想定のお粗末な実態、知らずに相続に挑むと痛い目を見ます
間口狭小補正率
「間口の狭さの不利を補う」ためのはずだが・・・・・・
前座・大雑把評価/真打ち登場・接道義務規定/「足りない土地はお買いなさい」/「高く評価しますが、物納は受け取りません」・・・無道路地/無道路地の始末のつけ方
騒音物件・忌み物件など
1件あたり10%、最大20%減額
高速道路に接する土地といった騒音問題、接面道路との著しい高低差の存在、お墓の横といった忌み等に関して、相続税評価にはおもしろい規定があります。これらの点があればひとつの要因につき各10%を減額(ただし2点の20%が上限)するというのです。...
税理士の選択
最大相続税対策は「税理士選び」、税理士の力量によって相続はまったく変わる
不要高額評価の背景(1)震え評価
税務署を恐れるあまり、高め高めに評価する
税務署に否認されると税理士は信用を失う/評価を高くしておけば否認されないですむ/震え評価状態に陥ると、当たり前の主張すらできない
不要高額評価の背景(3)迎合評価
当局の不備をつくことに臆する必要はない
評価規定の評価では常識外の低額評価になるが・・・・・・/路線価設定洩れなどへの迎合は不要/申告書は観光地のラーメンか/依頼者は税理士の腕前を判断すべし
税理士の三箇条その2・税務署に強い税理士とは
課税強化を策する税務署。税理士の立ち向かい方で展開は大違い
税務署、納税者、そして税理士の関係/逆らう人に対しては、税務署は怖い/税務署に立ち向かう税理士は少数派/奥の間侵入は税務調査の常套手段/税務署の要求を拒否すると・・・・・・/無茶な主張は押し返す/申請した物納財産は何があっても押し通す
税務署に強い税理士の真骨頂・不動産相続を巡る争訟の実態
相続税評価を巡る訴訟をどうとらえ、どう戦うか
互いの判断基準は「裁判で勝てるかどうか」/行政側をえこひいきする裁判所/明文規定をいかに見つけるか/「鉄砲玉署員」が争いの引き金に/争訟のポイントはだれでも書ける準備書面/「心の底からの怒り」が勝訴の源/「救うため」に戦います
強い税理士の見つけ方
「しがらみ税理士」がいても諦めるな。部分依頼など、手はいろいろある
税理士の三箇条の威力/三箇条の一般的な比重/税理士側のさまざまな事情/地元かかりつけ医に心臓外科手術は無理/従来の税理士に依頼せざるを得ない場合
相続税を減らす不動産相続の極意 不動産の相続対策
相続に関する多くの誤解が解け、「円満かつ資産を守る相続税対策」の本質が見えてきます。
相続力
平成23年度税制改正大綱に対応!経験豊富な相続税専門の税理士が、相続にまつわる家族の円満から、不動産評価の実態、税務調査まで、本音で語る相続力アップの本。本当は、相続関係のプロには読ませたくない、上級テクニックを披露。
取り返せ!相続税
相続時の注意点から、知っておきたい節税手法、土地の時価評価のしくみ、そして税理士の選定方法まで徹底解説。
裁判所の大堕落
冤罪を続発させ役人のいいなりになる腐敗組織。
役所の腐敗や次々に起こる冤罪は、裁判所の劣化・堕落が原因だ!
はじめての不動産実務入門
不動産の見方、評価の仕方が面白く身につく!実例写真、オリジナルなグラフや図表、わかりやすい解説で理解度100%。
公示価格の破綻
実勢価格との乖離、「選定替え」という不自然な操作など、迷走を続けてきた「土地取引価格の指標」はついに破綻。
新・間違いだらけの土地評価
先入観念や誤解に支配されている不動産に関する一般の認識を是正。土地の評価方法、土地の時価等を解説。
新・嘆きの固定資産税物語
反響をよんだ前著から4年。この間の動きを加え、路線価の評価制度や税制について、新たに分析、批判を試みる。
新・怒りの路線価物語
固定資産税制度を痛烈に批判した「嘆きの固定資産税物語」に3年間の事態の進展を追加した最新版。
まちがいだらけの土地評価
自然体で地に足の着いた発想と考え方で、土地の評価方法、土地の時価等を解説。不動産の姿を冷静に見つめ直す。