映画「ゼウスの法廷」
地方の市役所職員・中村恵(小島聖)は若きエリート判事・加納(塩谷瞬・椙本滋)と婚約したが、一般社会とかけ離れた裁判官の生活に不安を抱いた恵は、同窓会で再会した大学時代の恋人・山岡(川本淳市)と密会を重ねるようになる。しかし、ある日、事故で山岡を死なせてしまった恵が重過失致死罪で起訴される。加納は裁判所の反対を押し切り、自らの元婚約者を裁く裁判の担当判事を志願し、日本の司法を揺るがす前代未聞の裁判が開廷された。果たして判決は・・・?!原案:「裁判所の大堕落」(森田義男著)
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トランプ氏が米国の時期大統領となった。驚きをもって迎えられた選挙結果の背景には、白人労働者らの強い不満があった。
さて幸福感は、願望・欲望の達成度合いで決まると思う。その達成度合いが高ければ幸福だし、低ければ不幸に感じる。つまり欲望・願望を低く抑えさえれば、少ない享受でも幸せに感じることができる。物質的な豊さは本質的な問題ではないのだ。
それ故、太古の狩猟採取や元禄の頃であっても、人々は相応に幸せだったのではあるまいか。物質的に豊かではない分、欲望も低かったからだ。飢餓や戦争がない限りは、無難な社会であったように思う。
ところが近代に勃興した大量生産を基とする資本主義は、それに見合う大量消費を必要とする。すると消費が一通り行き渡ってしまうと、繁栄が止まってしまう。したがって資本主義は、常に人々の欲望の刺激・増大、さらには消費地域の拡大を貪欲に求め続けるしかない。
近年のIT化・グローバル化は、この資本主義の悪しき特性を地球規模に広めてしまった。
つつましく前時代的な生活を送っていたアフリカ等の人々も、電気、テレビ、車等を目の当たりにすれば誰でも欲しくなる。欲望が一気に吹き出すのである。
資本主義はそうした機会を見逃すはずがない。途上国の低い労賃や資源を当て込んでの海外進出を強化する。この労賃等による購買力は大量消費にもつながる。IT化等は国境をなくし、資本主義を全世界に蔓延させていったのだ。
となると、先進国の労働者は途上国の労働力との競争にさらされる。給料の下落はもちろん、雇用自体も奪われかねない。さらにはソ連の崩壊により資本主義に緊張感がなくなった。それやこれやで、今まで層の厚かった中間層がどんどん没落しているのだ。
途上国の方がより深刻であろう。うまく外資が進出してくればいいが、政情の不安定等の理由で職場が与えられなければどうにもならない。
しかし彼らは、…続きを読む