金融資産と不動産、どちらがお得?/不動産の資産性は「絵に描いた餅」

 

結局、名目的にいくらの評価がなされていようと、本家を維持しようとする限りにおいては、売却困難な不動産はほとんど意味がありません。もはや郊外の地価は、その上昇を期待できる状況にもありません。先の妹を含め、世の中はこうした現実を見過ごしているように思います。

相続は円満第一です。この難題の実現に当たって重要なのは、次の点であろうと思います。つまり「各相続人が、互いに相手の立場や考え方を理解する」ことです。

最期まで親の面倒をみた人の苦労や、不動産を抱え込む跡継ぎ特有のつらさ等への他の者の理解。これができれば、円満の達成はそう難しいことではないように思うのですが…。